34歳、独身、彼氏ナシ、子宮体癌闘病日記

34歳で子宮体癌デビューの闘病漫画ブログ

子宮体癌闘病記その52、ついに!開腹手術当日!!

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腹腔鏡手術で子宮を摘出してから

約半年後の2017年5月2日

今度は右の卵巣にガンの疑いが出てしまい、

開腹手術をすることになりました。

 

準備を終え、ついに手術日当日です。

 

朝一からの手術です。

朝から浣腸でスタートし、

朝から駆けつけてくれた家族に見守られ、自分の足で歩いて手術室に向かいました。

 

次出て来た時は、こんなにスタスタ歩けないんだろうなぁ

と、思いながら。

 

入室すると、病衣を脱ぎ、布をかけて貰います。

今回は痛み軽減のため、硬膜外麻酔をします。

 

硬膜外麻酔とは、背中の脊髄の周りを覆う、硬膜の外側にある空間に細いチューブを入れ、麻酔をすることで、痛みを軽減する、という麻酔…だ、そうです。

 

背中から針を刺すというだけで、説明を聞いてからずっとビビっていました。

 

ビビっていた割に、手術準備のお話をした段階で、麻酔科で硬膜外麻酔の説明を受けた件を書き忘れていたことに今気が付きました(笑)

 

ビビったせいか、体に力が入り、上手く麻酔が入らず、何度かやり直しました。

失敗すると神経に触れるため、体に電気が走ったように「ピリッ!」と来ます。

その時は我慢せずすぐに医師に伝えて下さい、と事前に説明あるのですが、

ピリッ!に驚いてすぐに「ピリッてします!」と声に出てしまうので、我慢とか、伝え損ねる心配は皆無でした(笑)

 

上手く入る人はスッと入るらしいのですが…

硬膜外麻酔入ってしまえば、後はいつも通り、先生と看護師さんに身を委ねるのみ

あっという間に麻酔にかかり、眠りました。

 

 

次に目覚めたのは、病室のベッドの上でした。

おそらくその間、麻酔を抜く時などに先生方とやり取りをしているのでしょうが、記憶にあるのは病室に戻ってからでした。

目覚めた瞬間、体調が最悪で、卵巣も悪性だったのだと自覚しました。

汗ダラダラ、暑いと思ったそばから寒くて震えだし、眠くて目も開けられない。

とりあえず家族に心配かけたくなくて、喋ろうと思うのですが、だるくて喋りたくない。せっかく心配して、何かして欲しい事はないかと聞いてくる家族に、内心、放っておいて欲しいとすら思ってしまうほど余裕がない。

 

素直に、「あとは看護師さんにお任せ出来るし、居て貰ってもして欲しい事も無いから、帰って休んで欲しい」的な事を家族に伝え、帰って貰いました。

 

……と、思います。

 

正直、術後の数日間の記憶が曖昧なのです。

なので、当時をありのままお話できません。

ここからの数日間のお話は、いつも以上に「こんな雰囲気でした」という

うろ覚えな伝え方になってしまいます。すみません。

 

術後、部屋に戻った私には、色んな機械や管が繋がれていたようです。

色んなオプションが付き過ぎて、自分がどうなっているのかよく分からない。

 

両足に血栓防止のポンプ。エアーバッグが足首から順番に膝に向かって膨らんでマッサージするように血流を促してくれます。

おしっこ管。

お腹にドレーンというチューブ。術後にお腹の中に血などがたまらないようにチューブの先に繋げたパックの中に不要なものを出します。

硬膜外麻酔。背中から伸びたチューブの先に、魚肉ソーセージを四本程束ねたくらいのサイズのタンクの様なものの中に、麻酔が入っていて、そのギョニソを首からぶら下げています。

後は点滴が色々繋がれています。

 

管だらけ。

 

そんな中、術後の当日、最も大事なのは、積極的に寝返りを打つことです。

寝返りを打つことで、腸が刺激され、癒着や腸閉そくの予防につながります。

それは前回の手術で学んでいます。

が、お腹を切っているため、自力で寝返りが痛くてうまくできません。

最初は慣れるまで看護師さんに手伝って貰いながら、なるべく頻繁に寝返りをしました。

 

背中に麻酔を入れてはいますが、時々強い痛みに襲われます。

その時はすぐに看護師さんに告げて、痛み止めを打ってもらいます。

私は点滴では効かず、皮下注射も打って貰いました。

 

手術日の夜の事は記憶が曖昧ですが、

1つだけ強く覚えているのは、

看護師さんの完璧で快適で迅速な介抱でした。

初めて入院した時からお世話になっていて信頼している看護師さんだったので、体力的に一番苦しい時間でも精神的には安心して術後を過ごせました。

とにかく、言う前に察して下さって、痒いところに手が届くといいますか、

本当に素晴らしい介抱で、ボンヤリする意識の中、感謝しかなかったです。

本当に有難うございました。

 

それから、もちろん先生方にも感謝です。

おそらく、手術当日の夜、先生が来て下さり、静かにお話してくださいました。

 

やはり右卵巣も悪性だった事。左卵巣、リンパ節、大網膜も取った事。出血は少なく、自己血貯血は使わなかった事。滞りなく、予定より少し早く手術を終えられた事。

 

うろ覚えですが、そんな様な事を話して下さった気がします。

 

こうして、手術当日は過ぎていきました。

 

長文になってしまってすみません。

読んで下さった方、お付き合い頂きましてありがとうございました。