34歳、独身、彼氏ナシ、子宮体癌闘病日記

34歳で子宮体癌デビューの闘病漫画ブログ

子宮体癌闘病記その53、背中ビショビショの術後一日目!

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開腹手術が終わった日の夜。

 

麻酔で眠気はありましたが、何故か寝た気がしませんでした。

痛みや暑さなどで何度も目が覚め、寝付けなくて

明け方はずっと足に付いている血栓予防ポンプの音を聞いていました

 

どのタイミングだったかは覚えてませんが、

強烈な痛みにも襲われ、点滴を打ってもらったのですが

あまり効かず、皮下注射の痛み止めも打ってもらいました。

 

こうして、一夜明け、

朝からは起き上がる準備を始めます。

少しずつベッドを起こし、体を慣らします。

 

本日は水を500mlまで飲水可能です。

体を起こし、歯磨き、顔を拭く、水を飲む、着替えまではできました。

 

次は歩いてみます

お腹に力が入りませんが、何とか立ち上がり

少しずつ歩いてみると、病室を出たところで血圧がガツンを下がってしまい、目の前が真っ暗に。術後の転倒は最も危険ですので、すぐに「倒れそうです。目の前真っ暗です」と伝え、看護師さんに車いすを持って来てもらいました。

 

車いすに座って血圧測ったら、上が70でした(笑)

それにすごく頭も痛い。

それでも、何としても病棟を一周だけ歩きたかった

なぜなら、歩けばそれだけ早く足に付けたポンプが外れるし、

腸の動きも良くなるし、歩き慣れれば動きやすくなるし…

とにかく早く回復したかったのです。

 

頭痛と低血圧に耐えながら、フラフラ、車いす休憩挟みながら、汗だくになって、根性で病棟一周しました。

 

たった一夜で、歩くだけの事がこんなに大変になっているとは思いませんでした。

腹腔鏡手術の時は割と余裕で歩けたので、今回もちょっと痛いけどすぐに回復すると思っていたのですが、甘かった。

 

お腹に手を添えてないと歩けない。

でも頭イタイから頭にも手を添えたい。

しかし、点滴の棒を持っていないとフラついて歩けない。

三本手が欲しい計算ですが、二本しかない…

 

予定では、明日は病棟を五周します。

五周出来ると血栓予防ポンプが外れます。

でも、今日たった一周するだけでものすごく大変で、

翌日五周も出来る気がしませんでした。

 

五周も無理、と、思った一番の理由が、やはり頭痛でした。

寝ていると平気なのですが、頭を起こすと、座っていても立っていても頭から首にかけてが猛烈に痛いのです。

全てのやる気を削ぐ痛みです。

お腹の傷口はまだ我慢できます。着替えも苦ではない程度の痛みです。

ただ、頭痛が…

 

それから、もう一つの気がかりは、背中の汗です。

歩く前に、着替えをしました。

その時、背中が汗でびっしょりだったのです。

傷口を保護するために巻かれた腹帯もビシャビシャ、病衣もビシャビシャ、果てには、術後体を温めるために分厚いムートンが敷かれていたのですが、それまでがビシャビシャに濡れていました。

 

そういえば、朝一で病室でX線写真を撮ったのですが、その、移動型のX線写真の機械に体を乗せた時も、私の背中があった辺りの機械の板がビショ濡れだったのを思い出しました。

 

全部ビショ濡れだったので、着替えました。

着替えだけでも疲れ果てたのか、その後20分ほどウトウト眠ってしまったのですが、

起きて体を起こすと、もう背中が濡れていたのです。

さっき着替えたばかりなのに、シーツも変えて貰ったばかりだし、これから歩くのに、背中濡れてたら申し訳ないので、頭の痛みをグッと堪えて座って背中を乾かしていました。

 

一日ずっと背中がジメジメしていて気持ちが悪かったです。

術後だし、卵巣も取ったから、汗の制御がうまくできないのかなぁ

と、思っていたのですが、

その日の夜、汗の正体が判明します。

 

なんと、背中の麻酔の管が抜けてしまっていて、麻酔が漏れていたのです(笑)

 

麻酔の管が入っている所は、ガーゼとテープで固定されていて見えません。

テープをはがし管の入り口を見るのは医師でないとできないため、看護師さんはガーゼの上から確認することしか出来ず、汗なのか違うのか分からなかったようです。

なので、いつから抜けていたかは分からない、と言われたのですが

X線撮った時の背中の濡れ具合から、朝の時点ではすでに抜けてけっこう経っていたのではないかと思います。

 

つまり、おそらく、術後をほぼ背中の麻酔無しで耐えたようです。

そう思うと、手術の傷の痛みは思った以上に耐えられそう、と、思いました。

点滴打ってもらって薬飲んでいれば割と耐えられましたし。

 

とにかく、もう抜けてしまったので、

背中の麻酔は予定より一日早く抜けました。

 

麻酔が抜けてたショックより、背中が濡れなくなった事の安心感の方が強かったです。

 

背中問題が解決し、残るは頭痛問題になりました。

麻酔科の先生によると、頭痛も麻酔の後遺症だとの事で。

麻酔が漏れてた事とは関係なく、なる人はなるらしいのですが、たいして麻酔の効果も得られなかった上に後遺症になるとは…。

 

これから長らく、この頭痛と闘う事になるとは、この時はまだ知りませんでした。

 

こうして、バタバタの術後一日目を終えました。