34歳、独身、彼氏ナシ、子宮体癌闘病日記

34歳で子宮体癌デビューの闘病漫画ブログ

子宮体癌闘病記その22、納得の選択、ではなく、納得して選択。

f:id:morigyu:20171127133640j:plain

 

3月頭、やっと検査結果が出ました。

 

「子宮内膜類内膜腺癌1a期」となりました。

 

子宮体部の類内膜腺癌、ステージ1、グレードも1で、癌が子宮体部の内側に留まっていて、筋肉までは入り込んでいない、という状態です。

 

この状態でのみ、希望すればホルモン剤での子宮温存治療ができるそうです。

が、この治療は根治治療ではありません。

癌を根治させたい場合は、子宮の全摘出が望ましいのです。

なので、「希望すれば」の一言が付くわけです。

 

この検査結果が出る間、温存治療を希望するかどうかを考えていました。

なぜなら、ブログタイトルの通り、私は独身、彼氏ナシだからです。

 

もしも私が既婚者で、旦那さんと妊活中であれば温存治療一択だったかもしれません。

が、私には出産予定はありません。

出産しないならば、子宮を取ってさっさと根治させればよいとお思いになる方いるかもしれませんが、34歳という妙齢が、すっぱりと判断できなくさせていました。

 

これからお相手と出会って出産するとなると遅い年齢だとはわかっていますが、

絶対に出来ないという年齢ではないと思ったのです。

子宮温存をしたくても出来ない方もいるわけで、選択肢を頂けたのだから、簡単に子宮を切り捨てる事が出来ませんでした。

 

かと言って、温存できてもいつ再発するか分からないし、ましてやお相手と子宝に恵まれる確率もかなり低い気もして、ならば命最優先した方が安全では…?

とも思ったり、かなり悩みました。

 

が、初めからどこかで答えは決まっていた気がします。

いつ出会うか分からない旦那と子供の事や、

いつ襲ってくるか分からないガンの再発の事を抜きにしても

私は残せると言われたのに、残す挑戦をしないという事に納得出来ていなかったのです。

 

いつかは子宮とお別れするであろう事は、この病気にかかった時に覚悟したのですが、

それは今じゃない、と思っていました。

 

与えて貰った可能性は試したほうが、納得できると思ったのです。

 

もちろん、温存を選んで、もしも再発した時に取り返しがつかなくなってしまったら恐いとも思ったのですが、

幸い、体癌は比較的進行の遅いガンだと聞きます。

その上、常に病院で検査をして再発しないか見て頂けるのだから、挑戦しても良いのではないかと。

 

そう思えたきっかは、他の方の闘病ブログでした。

色々見すぎてどなたのブログかは覚えていないのですが、そのブログに、「取らなくて良いものは取らなくても良い」と書かれていて、

その一文を読んだときに、ストンと落ち着いた気がしました。

 

もしも今、この時の私と同じく、摘出か温存か迷っている方がいらしたら、

何より必要なことは、自分が納得した方を選ぶという事だと思います。

摘出も温存も、どちらを選んでも良いのですし、正解も不正解もない。

どちらを選ぶかは十人十色なのですから、他ではない自分が納得している、という事が一番大切だと思います。

 

私の場合は、「取らなくて良いものは取らなくて良い」という言葉に

納得しました。

 

取っても取らなくても良いというのなら

取らない挑戦をして、うまくいけば嬉しいし、

ダメだったとしても、その時は納得して次の選択ができると思えたのです。

 

そんな訳で、次回より子宮温存治療、開始のお話をさせて頂きます。