34歳、独身、彼氏ナシ、子宮体癌闘病日記

34歳で子宮体癌デビューの闘病漫画ブログ

子宮体癌闘病記その35、これがデトックスの涙の理想形かも知れない。

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術後三日目、体調は順調に回復していました。

胃痛も看護師さんの言う通り、時間とともに回復。

部屋に空きがないので、という事で、大部屋の価格のまま個室を使わせて頂いていたのですが、引き続き空きがないのと、すぐに退院出来そうなので、そのまま退院まで個室を使わせて頂けることとなり、「ラッキー♪」と思っていました。

 

午前中、今回の手術の説明を先生からして頂きました。

取った子宮と卵管の画像見ますか?

と、聞かれたので、「是非見たいです!」と見せて貰いながら説明して頂きました。

 

取った直後の子宮の画像と、

検査に回すためにホルマリン漬けにして貼り付けた状態(笑)

検査しやすいように細切れにした状態(笑)(笑)の画像です。

自分の臓器にここまで手間暇かけて下さったのか…

と、思うと

笑いが止まりませんでした(笑)

すごい事になっている(笑)

 

そして確かに、MRI画像等で見た場所に二ヵ所、ポコっと丸いオデキがありました。

これから、このオデキの辺りを中心に、細かくガン細胞の有無を検査して頂きます。

お手数おかけします。

 

検査結果が出るまではまだまだ時間がかかるので、

結果は退院後になりました。

内診して頂き、術後の経過も順調とのことで、翌日退院が決まりました。

 

 

受診を終え、部屋に戻り昼食をとっていると、

自然と涙が出てきました。

苦しいとか、辛いとか、ネガティブな感情ではなく、

かと言って嬉しいとかスッキリしたというポジティブな感情でもなく、

嗚咽もなく、ただスルスルと勝手に涙が出てきました。

 

なんだか安心しました。

初めてガンが見つかった時はあんなに泣いたのに、

再燃して子宮を取ると決まってからは一度も泣けていませんでした。

悲しくなる事はありましたが、我慢出来る程度でしたし

あまり泣きたくもならなかったことが、どこかで心配でした。

いつの間にか自分で自分の感情をコントロールできなくなってしまっていて、泣かずにため込んでしまい、どこかで急にガクッと落ち込んだりしてしまうのでは?と、不安でした。

 

なので、自然に涙が出て

そこに大きなプラスでもマイナスでもない感情で居られたことで

安心しました。

身も心も子宮を失った事をしっかり受け止めたのだと思えました。

 

その後泣き止んでからも、まだ突然喪失感に悲しくなることはありましたが、

涙を我慢も出来ましたし、ずっと悲しみが続く事もありませんでした。

臓器を一つ失って寂しくない訳がないのだから

この喪失感は時間をかけてゆっくり小出しに飲み込んで行けばいいんだ。

と、思えました。

 

これから過ごして行く上で乗り越えるべき大事な何かをまずは一つ、乗り越えられたような気がしました。

 

子宮が無くなっても元気にやっていけそう。大丈夫。

泣けて良かった。安心した。

と、ただただ思いました。

 

夜、最後の抗生剤の点滴を終え、

点滴針も抜け、少しずつ元に戻っていきます。

6日間でしたが、私的には長かった入院生活も終わりに近づいて行きます。

 

こうして三日目を終え

翌日退院です。